PC6001VX Ver.2.0 Alpha を、MacOSX (Lion)でビルドしてみました。
P6エミュレータの、PC6001VX を、MacOSで、ビルドしてみました。
環境は、Lion (10.7.5) Xcode 4.6.2 です。
★ Qt5のインストール
- Qt5 が入ってないときは、Qt のサイトを開く
- Qt 5.0.2 for Mac (404 MB)を落とす。(Qt5 の最新版)(qt-mac-opensource-5.0.2-clang-offline.dmg)
- DMGファイルを開いて、インストールする。
- ライブラリや実行ファイルが~/Qt5.0.2 に、展開されている。
- 上記の 中にある、bin ディレクトリにパスを通す。
Qt4.8のとき、qmakeは、/usr/bin に入っていたような気がしますので、何もしなくて良かったのですが、5.0からは、ホームディレクトリの下に移動したようです。
どうやら、色々調べてみると、PATHを通すと、使えるようになるようです。~/.profile を開いて、PATH に、bin のパスを、追加して、Terminal.appを開き直します。
何故こうなったのかは、不思議ですが。。もしかすると、バージョンダウンしやすいように、でしょうか?
例: export PATH=$HOME/Qt5.0.2/5.0.2/clang_64/bin:$PATH
(既に、Qt4.x が入っていた場合は、Qt5のパスは一番前にする必要がありそうです。)
ところで、PC6001VX Ver.1.0 のときは、メインの処理がSDL 1.2で書かれており、GUIのみ、Qt4でかかれていました。
Ver2.0からは、JOYSTICKを除く処理は、全て、Qt5で書き直されているそうです。
JOYSTICKの処理だけは、SDL2.0が必要です。
逆に言えば、JOYSTICKの処理を無効化すれば、SDL 2.0は入れなくても良くなります。
SDLだと、色んな問題がありますからね。。
SDL2.0 を入れるのが面倒だったこともあり、とりあえず、なしで入れてみました。
★ PC6001VXのビルド
- PC6001VXの サイトを開きます
- Ver.2.0のソースリスト(PC6001VX_2.0a_src.tar.gz)を落として、展開します。
- Terminal.appを開いて、上記のソースリストのあるディレクトリに移動します。
- PC6001VX.proファイルを開いて、最初の方にある、DEFINES += NOJOYSTICK の行の先頭の#を消します。
- qmake を実行する。 → MAKEFILEができます。
- make を実行する。 → pc6001vx.app ができれば、完了です。
ただし、現状は、まだ問題が多いようですね。
- ウインドウの中のエミュレータの画面が見切れている。
- 色がおかしい。
- メニューが上手く動作しない。
- 固まるときがある。
でも、Ver1.0 と比べると、かなり軽くなっているようです。(^^;
あと、右クリックで、ポップアップメニューが出るのですが、メニューのないところで、左クリックすると、ポップアップメニューが閉じますね。。(^^;
Ver 1.0のときは、ダメだったので、すごく改善しています。Qt5で、メインループを回すようにしたからでしょう。
ちなみに、Ver.1.0のとき、どうやって、メニューを閉じていたかというと、たとえば、バージョン情報などを表示していました。
とはいえ、やはりというか、Qt5 for Mac は、ぼろぼろらしいですね。。まともな動作は、もうすこし、待たないと行けないようです。。
しかし、JOYSTICK以外は、Qt5で書かれているようですね。。
一度書けば、マルチプラットフォームになってしまうのはすごい。。C++なところが、ネックだが。。
ただ、今回のQt5 for Macで、個人的に残念だったのは、4.8 では、Xcodeのプロジェクトファイルだったのに、5.0では、ただのMAKEFILEになっていたことでしょうか。。汗
たしかに、ビルドは出来ますけど、これでは、デバッグできません。(´・ω・`)
早く、Xcodeのプロジェクトファイルにも対応して欲しいですね。。
噂によると、Qt5は、AndroidやiOS にも対応するとか??
GUIどうやっているんだろう?
[追記]
どうやら、設定ファイルに新たに項目が追加されているようで、その項目がないと、誤動作をしてしまうようです。
一旦、設定ファイルを消してから、再度実行したら、画面も色も、普通になりました。。(^^;
ただし、メニューがおかしいのは、そのままですが。。