PC6001VX をMacでビルドしようぜ!

PC6001VXは、マルチプラットフォームなので、Macでもビルドできます。
OSX 10.9.4 のMac mini Early 2009 で、ビルド&実行しました。


必要な物は、

です。


1. PC6001VXのソースコードを展開&修正

まず、PC6001VX のソースコード配布場所から、PC6001VX_2.0b4_src.tar.gzをダウンロードします。


ソースコードを展開します。

$ tar xvzf PC6001VX_2.0b4_src.tar.gz

配布物のディレクトリーに、移動します。

$ cd pc6001vx_2.0b4_src


プログラムを一部修正します。

$ vi src/common.h +37

src/common.h 37行目

#define FOPENEN(a,b) fopen(Sjis2UTF8(a),b)
    ↓
#define FOPENEN(a,b) fopen(a,b)

$ vi src/common.cpp +239

src/common.cpp 239 行目

#ifdef __APPLE__
    ↓
#if 0

下記を修正します。

$ vi src/Qt/osdQt.cpp +11


src/Qt/osdQt.cpp 11行目

#include

#include


※ 現状は、まだ、修正しないと行けないところがあるので、そのままでは、ビルド出来ませんが、そのうち、修正しなくても良くなると思われます。

2. SDL 2.0 をインストール

SDL の配布場所で ソースコード(SDL2-2.0.3.tar.gz) を落とします。
(既に入れてある人は、しなくてもいいです。)

(記事作成時は、バージョン 2.0.3)


ファイルを展開します。

$ tar xvzf SDL2-2.0.3.tar.gz


SDLコンパイルします。

$ cd SDL2-2.0.3
$ ./configure
$ make


エラーがなければ、インストールします。 (/usr/local/bin や、 /usr/local/lib や、/usr/local/include/以下に入ります。)

$ sudo make install

(自分のパスワードを入れる)

3. Qtをインストールします。

QtからMac用の最新版のインストーラーを落とします。

(記事作成時は、Qt 5.3.1 for Mac (453 MB) です。既に入れている人は、しなくてもいいですが、なるべく最新版を入れた方が良いようです。)


インストーラーで、インストール後、PATHに、$HOME/Qt5.3.1/5.3/clang_64/bin を追加します。(5.3.1/5.3 の箇所は、バージョンによって変わります)

私は、.profile に下記のような行を追加しました。

export PATH=$HOME/Qt5.3.1/5.3/clang_64/bin:$PATH

4. コンパイル

下記のコマンドを実行します。

$ qmake
$ make

5. 実行

エラーなどがなければ、PC6001VX (.app) という実行ファイルが出来ているので、ダブルクリックします。


おそらく、ROMファイルが見つからないと言われると思うので、ROMファイルのあるディレクトリを指定します。


[:]

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

補足

Joystick を使うために、SDL 2.x のライブラリを必要としますが、SDL 2.x のライブラリを入れたくなかったり、なぜか、SDL 2.x のインストールが上手くいかない人は、PC6001VX.pro を開いて、21行目の先頭の # マークを消すと、SDL 2.x を入れなくても、ビルドできるようになります。

$ vi PC6001VX.pro +21

#DEFINES += NOJOYSTICK
    ↓
DEFINES += NOJOYSTICK

ただし、JOYSTICKが使えなくなりますが。。。。汗