ソフトバンクがイーアクセスを買収

ソフトバンクがイー・アクセスを買収

そもそもネットワークは契約数を考慮した上で構築される。経営上の観点からも決して余裕が豊富にあるものではない。イー・アクセスは契約数を考えるとそれほどバックボーンの容量も無いだろう。販売されたiPhone5が全てイー・アクセスのネットワークを利用するわけでは無いが、それでもトラフィック量の多いiPhoneの大量流入によって、既存のイー・アクセスユーザーへの影響はそれなりのものが予想される。元々イー・アクセスのユーザーはモバイルルータによるデータ通信が中心でユーザーあたりのトラフィック量は多く、ソフトバンクの逃げ道となるだけ余裕があるかは微妙なところではないだろうか。

端末からしてみると同じ場所でソフトバンクの2.1GHzとイー・アクセスの1.7GHzをつかむことになる。つまりソフトバンクiPhone5は2.1GHzの3G、900MHzの3G、2.1GHzのLTE、1.7GHzのLTEと4つの周波数帯を切替ながら通信することになる。


auはどうすれば効率良く通信できるかを良く考えて基地局設計をしているのに対して、ソフトバンクはとりあえず基地局を立てれば圏外が減るだろうという下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式で基地局設計をしているからではないだろうか。先日の発表でも8月18日時点でソフトバンクLTE基地局免許数が10,673に対してauは4,516と発表していたが、まさにこの数字がそれを示している。



電波設計は非常に複雑なものでそう簡単に基地局を増やせるものではない。ソフトバンクのバッテリー消耗が早いのはこの基地局数が原因で、同じ場所に複数の基地局からの電波が入り乱れているために頻繁に回線のネゴシエーションが発生しているからだろう。
今回イー・アクセスの基地局にも接続することで頻繁に2.1GHzと1.7GHzの間で切り替わってしまいバッテリーを急速に消耗する可能性がある。


そうでなくてもソフトバンクiPhoneauiPhoneに比べてバッテリーの消費が早いと言われているのに、それがさらに加速することになりかねない。


もちろん、2.1と、1.7のどちらかしか入らないところや、どちらかが、強いところなら、あまり問題にはならないかもしれないが、どっちも、微妙に弱くなってくると、問題になってくるかもしれないな。。。