テレビ局の「ごね得」を擁護する朝日新聞

http://agora-web.jp/archives/1136808.html

ソフトバンク孫社長が口火を切った700/900MHz帯の再編は、710〜806MHzと915〜950MHzが開放される画期的な結果になりそうです。周波数オークションを行なえば1MHzで130億円と評価されているので、合計130MHzは約1兆7000億円の価値があります。これはソフトバンクの大勝利であり、電波部の決めた周波数割り当てを民間がくつがえしたのは、電波行政の歴史上初めての出来事です。

本当にすごいことです。。

ところが、きのうの朝日新聞に「周波数再編、劇場困った マイク使えない?TV中継にも影響」という記事が出ています。それによれば、全国で2万台あるワイヤレスマイクが移動されるので、劇場が困っているという。その買い換え費用は1000億円で、総務省はこれを周波数をもらう通信業者に支払わせる予定ですが、ワイヤレスマイクの利用者は移動はいやだと主張しています。

移動させられる方は大変なんです。。という記事


新聞社は、なぜか、テレビ局と一心同体なので、ほんとうは、テレビ中継で使う、FPUを、とられるのがいやというのが、本音か。。(汗)


それをいうなら、チデジカで、テレビやビデオを自腹で、買い換えさせられるのも、大変なんですけど。。。そっちは、何もなしですか??

しかも、この電波再編の場合は、ちゃんと、新規事業者が、立ち退いていく事業者に、立ち退き料が支払われます。。。


たしかに、大変だとはおもうが。。
しかし、この記事の最大の問題点は、なぜ、電波再編しないと行けないのか、どうして重要なのかが、さっぱり書いてないこと。。。片手落ちすぎる。。


どっちの意見も書いて、議論させるのが、新聞ではないのか??
感情に訴えているだけやん。。


何も知らない人は、新聞社が文化を守ろうとする正義の使者であり、逆に、総務省民主党が、横暴だ という、印象しか持たないだろう。。orz

ワイヤレスマイクにはA型とB型があり、周波数が再編されてもB型は使えます(性能はほとんど変わらない)。A型マイクも、劇場で使われている多くの輸入マイクはホワイトスペースを使っているので移行は容易であり、1000億円という移行費用も誇大で「ごね得」です。輸入マイクはもぐり(電波法違反)なので、彼らはその実態を記者に話さなかったのでしょう。

そうなんですか??(汗)
なんか、もうちょっと大変だと思ってましたが。。

この記事のねらいは、実は最後に書かれている「日本民間放送連盟も周波数帯を動かすのは『現状では困難』としている」という部分にあります。FPUに 36MHzも占拠しながら使っていないテレビ局は、ワイヤレスマイク業者を盾にとって既得権を守ってきました。総務省の作業部会でも、ITSやMCAは早くから立ち退きを決めたのに、FPUとワイヤレスマイクが最後までねばり、御用学者まで動員して総務省の当初案を擁護しました。

このようにあの手この手で電波利権を守るテレビ局と、「文化の味方」を装って彼らの既得権を守る新聞社が、電波の有効利用をさまたげるだけでなく、日本のジャーナリズムを腐らせてきました。その意味で、孫正義氏が切り開いた電波開放の道は、日本のメディアを大きく変える可能性があります。

え? ITSって、立ち退き決めたの??(^^;;


ちなみに、700MHzのFPUって、立ち退いたら、どこに移動するんだったか。。
調べないと。。